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  • 執筆者の写真union2000seinen

コロナウイルスの影響を理由とした大幅シフト削減を全面撤回させました

ある飲食店で、コロナウイルスの影響による経営悪化を理由としたアルバイトのシフトカット・労働時間削減が大規模に強行され、労働者の生活に大きな影響を及ぼしていました。同飲食店でホールスタッフとして働くアルバイト5人からの相談を受け、飲食店ユニオンは、先日、この飲食店を経営する会社にコロナウイルス対策についての団体交渉(ユニオンと会社との話し合い)をおこないました。シフト・労働時間削減の経緯やユニオンの要求の詳細については、先日のブログ記事を参照ください。以下ではこの団体交渉の結果について報告します。


◇コロナウイルスを理由としたシフトカット・労働時間削減の全面撤回


 この飲食店では、コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込んだことを理由に、アルバイトのシフトカット・労働時間削減が大規模に行われていました。このシフトカット・労働時間削減は、「これが嫌ならやめろ」という脅しとともに十分な説明なく強行されていたため、飲食店ユニオンは、ただちにシフトカット・労働時間削減をやめ、コロナウイルス対策についてはユニオンと話し合うよう要求しました。すると会社は団体交渉で、「今後はコロナウイルスの影響を理由にアルバイトのシフトや労働時間を削減することはせず、通常のシフト・労働時間に戻す」と約束しました。しかも、会社が「シフト・労働時間削減をしない。通常のシフトに戻す」と約束したのは、ユニオンに加入した5名だけでなく、すべてのアルバイトについてです。飲食店ユニオンの要求で、全アルバイトのシフト・労働時間削減を撤回させたのです。


◇削減された労働時間・削減分は全額給与補償


また、「今後、シフト・労働時間削減をしない」というだけでなく、「これまでコロナウイルス対策として削減されたシフト・労働時間分」については、全額給与補償をすることを約束させました。


◇コロナウイルスに労使協力して対応する体制を


 コロナウイルスの影響が広がる中、経営者も大変な思いをしているでしょう。しかし、「経営者も大変だから」といって黙っていては、その大変さは弱いほうに、非正規労働者に押し付けられていきます。


労働組合は、なかなか声を上げることができない労働者の方々が、そこに加入することで発言力を獲得する組織です。労働者1人では、会社と対等に話し合うことは困難です。しかし労働組合に加入すれば、労働者は会社と対等に話し、「不当な」大変さの押し付けをはねかえすことができます。


飲食店ユニオンは、会社と敵対するつもりはありません。コロナウイルスがもたらす経済危機に、労働者と使用者が協力して対応していく体制の構築を目指しています。ただしその「協力」は、労働者の一方的な会社への従属ではありません。労働者と会社が対等な立場で話し合うことができてこそ、真の「協力」が成立するのではないでしょうか。そして、その真の「協力」のためには、おそらく労働組合が不可欠です。


コロナウイルスの影響でシフトや労働時間が削減された、雇止めされたという飲食業界の労働者の方々、ぜひ飲食店ユニオンにお気軽にご相談ください。 【飲食店ユニオンの連作先】 電話番号:03-5395-5359 メール:restaurant.workers.union@gmail.com

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